ダイハツ、ハイゼットに頻発するエアコントラブル
15年以上この仕事をしてきましたがダイハツのハイゼットカーゴはエアコンを強くしても7年以上経過すると80・90%の確率でエアコンが効かない!冷えない!トラブルが発生するようです。
この症状を素早く修理してエアコンの効きを良くするお話をご紹介します。ダイハツ車や特にハイゼットを所有する方は読んでみて下さい。
今回の車両は23年式 S331型 ハイゼットカーゴ 走行距離 6万㎞台
タイトルにもあるようにハイゼットカーゴのエアコンの効きが悪いという事で入庫しました。
以前、エアコンがカチカチ音がするという事で相談を頂きました。その時はエアコンガスが半分くらいだったのでエアコンガスを適正量にする作業をさせて頂きました。
カチカチ音は消えたようですが、暑くなってきてエアコンをつけても冷えないとの事で、ご相談頂きました。
作業前に状況を確認すると…
真ん中当たりある、四角い部品がクーラーコンデンサという部品なのですがサーモグラフィを使って見てみると下半分が青く冷たい事がわかります。
異常です!エアコンが効きません!
今ぐらいの外気温だと、正常な場合はもう少し赤くなります。
ハイゼット系の原因のほとんどは、この上のサーモグラフィの真ん中あたりにある少し青くなっている長方形の形をしている部品が原因です。
原因さえ分かってしまえば、あとは部品を交換するだけです。
今回の場合はサーモグラフィを使うことで、故障個所の追及が早くなります。
それによって、部品の手配が早くなります。
その結果、お客様を何日も待たせる事なく修理が完了する事が出来ます。
今回のケースは作業予約を頂いていた事もあり、朝お引取で夕方には納車する事が出来ました。
これが交換したリキットチューブと言う部品です。
アルミで覆われていて、中は見ることができませんが、この中にフィルターが入っていてそこが詰まっているようです。
交換後は…
Snap-on エアコンサービスステーションの出番です!
エアコン配管内の真空乾燥→エアコンガスチャージちなみにエアコン配管内の乾燥機能はこの機械の特徴で乾燥させることにより配管内の水分除去、不純物を除去出来ます。
それによってエアコンの性能が上がりエアコンの効きも良くなります。
ガスチャージも終わり、作業前と比較してみると…
赤い面積が増え、作業前との違いが分かります。
交換したリキットチューブの所も見てみると…
作業前は青かったリキットチューブですが、交換後は赤くなり温度上昇している事が分かります。
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